ここ数年、サウナは健康の象徴となりました。
心臓血管系など、 サウナの健康上の利点を評価する研究は多数ありますが、 皮膚生理学に関する体系的な研究は発表されていません。
なのでこの研究は、 定期的なサウナが皮膚の生理機能に及ぼす影響を分析することを目 的としたものになります。
つまりサウナ入浴は美容に効果的なのか、ということです。
■簡単解説
20~49歳の健康な41名を対象に、 定期的にサウナを利用するグループの角質層の保水力、 皮膚の発赤、 経表皮水分喪失および皮膚表面のpHを評価しました。
定期的なサウナへの曝露がない対照グループと定期的にサウナを利 用しているグループを比較したところ
80℃で15分間のサウナを2回行った後の、 より安定した表皮バリア機能、角質層の水和の増加、 増加した水分喪失と皮膚のpHの両方のより早い回復が実証されま した。
通常のサウナ下では、心拍数、汗中のイオン濃度、 表皮血液灌流が増加しました。
また、額の皮膚表面の皮膚皮脂量の減少が観察されました。
結果として、サウナが皮膚生理機能、特に表面 pH と角質層の保水能力に保護効果を及ぼすことが示唆されました。
■まとめ
サウナに入ると体温が上昇し血液循環が良くなります。
血液循環が良くなると酸素や栄養が行き渡り、 ターンオーバーの正常化が期待できます。
そうすることで、 古い角質やメラニンが排出されやすい状態となり、 結果として肌のごわつきや角栓の改善、 シミやニキビ跡の予防につながります。
また、サウナ→水風呂→外気浴を繰り返すことで、 急激に体温が変化します。
この急激な変化が細胞修復を促すことで、 肌荒れ改善や美肌効果が期待できます。
今回研究に記載はありませんでしたが、 サウナ後はスキンケアをお忘れなく!
また、サウナ入浴前後の水分補給も重要です。 水分補給をすることで肌表面だけでなく、 奥の方も潤いをキープできるはずです。
サウナに入り健康に、そして美肌になっていきましょう。
次回の研究紹介もお楽しみに!
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