■はじめに
これまで紹介しきた研究は男性がメインでしたが、 今回は女性のみの研究です。
また普通のサウナではなく「赤外線サウナ」で評価しています。
普通のサウナと赤外線サウナはどう違うのでしょうか。
普通のサウナは、いわゆる「ドライサウナ」 と言われることが多く高温(80~100℃) で低湿度のものが一般的です。 ストーブやサウナストーブを使う場合が該当します。
それに対し(遠)赤外線サウナは低温(60~70℃) に設定されています。 ただ遠赤外線は人体に吸収されやすい特徴があり、 効率よく身体が温まります。
(遠)赤外線サウナだと温度はそこまで高くないのに、 いつもより汗がよく出ると感じるはずです。
それに対し(遠)赤外線サウナは低温(60~70℃)
(遠)赤外線サウナだと温度はそこまで高くないのに、
ただ最近では高温の遠赤外線サウナもありますね。
ちなみに私は100℃の高温サウナが好みです。
話がそれましたが、 男女ともにサウナを楽しんでいる昨今ですので、 男性だけでなく女性にフォーカスした研究をご紹介します!
■研究の概要と結果
•赤外線サウナと運動に対する生理学的反応を女性で比較した
•赤外線サウナを使用した場合の鼓膜温度は、 適度な運動に比べて高かった。
•運動すると、サウナよりも背中の皮膚表面の温度が下がる。
•運動とは異なり、 赤外線サウナの使用は呼吸数を増加させませんでした。
•血圧、動脈硬化、HRV(心拍数変動) 反応は同様でした。
•赤外線サウナを使用した場合の鼓膜温度は、
•運動すると、サウナよりも背中の皮膚表面の温度が下がる。
•運動とは異なり、
•血圧、動脈硬化、HRV(心拍数変動) 反応は同様でした。
つまり赤外線サウナ入浴の生理学的効果は、 運動模倣の心肺機能や心臓血管の活性化よりも、 体温調節誘発性の反応によって起こるものがと考えられる。
意味がわかりませんね(笑)
詳しくみていきましょう!
■どういう研究(論文)?
女性10人を評価し、 年齢は20代後半から40代前半の方が対象になっています。
結果は先にお示ししたとおり
鼓膜の温度は遠赤外線サウナに入った方が高くなった。
皮膚温度に関しても遠赤外線サウナに入った方が高くなり、 特に背中の温度で差が大きかった。 また汗についてもサウナに入った方がより多いという結果でした。
呼吸数は運動の方が増加したが、血圧・動脈硬化・ 心拍数の変動に大きな差はみられなかった。
■まとめると
全身の熱にさらされる習慣的なライフスタイル(サウナ、 スチームルーム、温泉など)は、 健康と幸福感を得ることができます。
そして運動は、定期的に行うことで健康を予防し、抗炎症、 老化防止、病気を軽減する効果があるとして、 最も支持されている活動です。
「サウナに入ることで運動(ランニングなど)と同様の効果が得られれば、 サウナだけでいんじゃね!? となるかもと予想しましたが甘くなかった」 というのがこの研究の意図ではないでしょうか。
ただサウナに入ることで心血管系疾患のリスク低下は多く報告され ています。
また運動とサウナを組み合わせることで効果UPも報告されていま す。
どちらかだけ、 ではなく両方を適度に行うことが健康や長寿の秘訣になりそうです ね。
今回の研究は女性だけが対象の面白いものでしたね。
ただ対象が10人というのは非常に少ないので、 参考程度にという感じでしょうか。
これからも面白い研究を紹介しますので、お楽しみに!
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