昨今の健康、そしてサウナブームは疑いの余地がありません。
しかし、サウナはメリットだけではなくデメリットも確実に存在します。
サウナーの方、これからサウナーになる方は是非気に留めておいてください。
サウナ入浴のよくある間違い
サウナで疲れが取れるは間違い
これは多くの方が勘違いされていますが、サウナで疲れが取れるという報告はなく、むしろ体感では疲れると思います。
サウナ入浴後の筋肉の回復やストレス軽減を検証した研究はいくつかありますが「疲労」については研究されていません。疲労感については個人差が多く、何をもって「疲れる」とするか難しい問題でもあります。サウナ後は寝つきが良いのは多くの方が実感していると思いますが、これは体温調節のメカニズムと疲労が関係しているためです。
サウナがデトックスに効果的は間違い
これもある意味、間違いと言えます。
確かに汗をかくことで汗の成分(塩分やミネラルなど)や毛穴の汚れに一定のデトックス効果はありそうです。ですが汗の成分の99%は水分です。
そして人体において老廃物の除去は排尿や排便で行われます。
サウナ(汗をかく行為)が老廃物の除去をするなら、排尿や排便のようにめっちゃ臭くなります。そうならないのは、老廃物を除去していないからです。
痩せる、代謝が上がって太りにくくなるは間違い
痩せるに関しては多くの方が間違いだと認識されているのではないでしょうか。
サウナ入浴前と入浴後は体重が減ります。しかし、これは体から水分が失われているだけであり水分を補給すれば元通りです。
また「代謝が上がる」とネットでよく見かけますが、本当ですか?
代謝に関係するのは筋肉であり、サウナ入浴で筋肉が増加する報告はありますが微々たる数字です。筋肉量を増やすには筋トレや運動です。サウナでは基本的に筋肉が増えないと思って良いでしょう。
であれば、代謝は上がりませんよね。
残酷な真実
サウナ室は綺麗ではない
これは、もう言わずもがな。
サウナの実態調査2024年の報告でも、サウナに行かない理由として「清潔感」がボトルネックであるとされています。裸の人が汗をかいている空間が綺麗なはずがありません。
赤色の染み(痔??)や髪の毛は日常茶飯事です。
水風呂が濁っているときがある
汗を流さずに水風呂に入る輩は一定数います。汗を軽くしか流さない方もいます。冷たい水で汗を流すのが苦手な方は、浴槽のお湯や入口付近にあるお湯で流すことをオススメします。
また、水風呂に入った瞬間に発汗がピタッ止まるわけではありません。多くの施設が循環ろ過等対応していると思いますが、夕方や夜の時間帯で濁っている時があります。そしてたまに髪の毛も浮いています。
サウナ室で大けがをすることがある
消費者庁から注意喚起がなされています。
サウナ浴での事故に注意 ― 体調に合わせて無理せず安全に ― | 消費者庁
内訳としては「やけど」がもっとも多く、次いで「切り傷・擦り傷等」「骨折・打撲」となっています。治療が必要になるケースもあり、サウナの適正使用が重要となってきます。また持病がある方は医師の指示に従うようにしてください。
真冬の外気浴は地獄
サウナ→水風呂→外気浴、これが「ととのい」のルーティンですが、真冬の外気浴はとんでもないです。地域にもよりますが気温がマイナスや一桁の時の外気浴は肌が痛くなります。また、外気浴が短すぎてととのえないこともあります。
そんな時は浴室内で座る、サウナポンチョを着るなどして対策をしましょう。しかし一定数真冬であっても外気浴でととのえる猛者がいます。
健康になるかは根拠が乏しい
海外(特にフィンランド)で多くの報告がありますが、日本人でも同じことが言えるかは微妙なところです。人種差もあればサウナの形態も異なるので手放しに健康になるとは言えないのが実情です。
今後研究が進むと良いのですが、なかなか難しいのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
今回はサウナのマイナスの側面にフォーカスしてみました。メリットばかり強調するのではなく、デメリットもしっかりお伝えすることも重要だと考えました。
他人との共同施設であるが故に難しい面もありますが、どうしても気になる方は個人用・家庭用サウナを検討してみてはいかがでしょうか。
マイナス面ばかり伝えた私を嫌いになっても、サウナは嫌いにならないでくださいね。
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