先日サウナ総研の実態調査においてサウナ人口が減少しているとお伝えしましたが、サウナに関する事故やケガは増加傾向にあります。
10年前と比べると約2倍の件数が報告されており、消費者庁が注意喚起をしています。
サウナブームの実態
昨今のサウナブームは言うまでもありませんが、実はサウナ施設は年々減少しています。(令和4年度衛生行政報告例の概況より)
多種多様な施設が登場し、ブームの後押しで施設数は増えているのかと思いきやイメージに反する結果に。
理由は定かではありませんが、人気の施設とそうでない施設の二極化が進んでいる可能性があります。
昔ながらの銭湯のサウナよりは、新しいスーパー銭湯などに人が流れているのでしょうか。
今でこそ外気浴は「ととのい」の為に欠かせない行為となりましたが、サウナ人気以前は外気浴はそこまで浸透していませんでした。スーパー銭湯では当たり前にできる外気浴も、昔ながらの銭湯では難しいケースもあるでしょう。
銭湯や旅館、スーパー銭湯を含め多種多様なサウナが登場しており、しのぎを削るサウナ戦国時代なのかもしれません。
事故やケガの内訳や中身について
事故件数や負傷者については、これまで「事故情報データバンク」に78件の登録があり負傷者数は82人と報告されています。
過去10年の推移を確認すると2014年から2021年までは約4件ほどでしたが、22年と23年ではそれぞれ10件で増加傾向が見られます。
発生場所は「入浴施設(54.9%)」が最多で、次いで「宿泊施設(18.3%)」「スポーツ施設(15.9%)」となっています。
(消費者庁HPより)
事故やケガの内訳は、やけどが最も多く31件、「切り傷、擦り傷等」が24件、「骨折、打撲」が14件で大半を占めています。
(消費者庁HPより)
年齢分布は「40~59歳」が28人、「60~79歳」が25人となり全体の約7割に該当します。
(消費者庁HPより)
事故事例①
サウナ室で熱いと思ったものの約10分間ヨガのポーズをとり続け、臀部にやけどを負った。
(20歳代、女性)
事故事例②
サウナ室で座ったまま意識を失った。マット交換のため入室したスタッフが気付き、救急搬送された。重度のやけどを負い右足の指を5本切断、皮膚移植の手術を2回行った。
(70歳代、男性)
事故事例③
スポーツクラブのサウナを利用中、心臓発作を起こし入院。心筋梗塞の既往歴があり、医師からサウナ等を利用しないよう言われた。
(50歳代、女性)
注意すべきポイント
サウナに入る際に、無理な入り方はせず正しい利用を心掛けてください。
暑さに耐える我慢比べをするのは漫画やアニメの世界だけの話です。
また、施設に掲示してある注意事項をよく読み、体調が優れないときはサウナの利用を控えるようにしましょう。
ちなみに風邪気味のときにサウナに行くと120%悪化します(体験談)。
まとめ
サウナに関する事故やケガが増加傾向にあることは意外でした。少なくとも私自身も目の前で事故やケガに遭遇したことがありません。ですが、消費者庁から注意喚起がでている以上、気を引き締め直さなければなと感じました。
また事故やケガは高齢の方に多いものの、10~20歳代の人も注意が必要なのは言うまでもなく。
今回は消費者庁からの注意喚起を取り上げました。これからも安心・安全なサウナライフのために、適切なサウナ利用を心掛けていきましょう。
サウナ欲での事故に注意ー体調に合わせて無理せず安全にー
消費者庁HP
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